2018年、私たちは「NPO法人 他力本願研究所」を立ち上げました。

今回はこの「NPO法人 他力本願研究所」を立ち上げるまでの経緯やその根底にある思いなどについて触れたいと思います。

 

まず、前提のお話から。
この「他力本願」とは、元来は「他人の力を利用して事を成すこと」を意味しているわけではありません。それは世に蔓延している誤用です。
(※2019年3月11日追記※ しかしもはや誤用が定着し、辞書にも「自分の力でなく、他人の力によって望みをかなえようとすること。」と記載されるようになりました。)

私もこの言葉の元来の意味は最近知ったのですが、元は仏教用語で、死ぬ間際でもいいから「南無阿弥陀仏」と唱えさえすれば阿弥陀仏によって救済される(≒極楽浄土に連れて行ってもらえる?)という、浄土真宗の教義根幹に関わる教えのようです。

「のようです」と伝聞にしているのは、私は無宗教で、浄土真宗のことも詳しくは知らないから。だけど、そんな私でもこの「他力本願」という言葉の意味を知った時には、なんて素敵な捉え方なんだ、と思ったのと同時に、何か肩の力が抜けた感覚を得ました。