所長の研究日誌

浄土真宗本願寺派の僧侶から当研究所の名称変更の依頼がきました

こんにちは。

まえぴょんです。

 

「NPO法人他力本願研究所」っていう名称、自分で命名しておきながら言うのもなんですが、とても気に入っています。

 

先日も初対面の人に名刺を渡すと、「お!え!?」みたいな反応が返ってきて掴みはOK!その後の会話も弾みました。

 

ただ、設立当初から批判もあるだろうなぁ、と思っていた通り、この名称を不快に思われる方もいらっしゃるということを、我々は改めて認識させられる出来事がありました。

 

表題の通り、石田さんという浄土真宗本願寺派の僧侶から、NPO法人他力本願研究所の「本願」という言葉を削除してほしいとの依頼がfacebookページに寄せられました。「他力本願」という言葉は元は仏教用語であり、我々の言葉遣いが本職の方からすると居心地が悪くモヤモヤさせてしまっているようでした。

 

結論から申し上げると、

 

ウェブサイトに記載している「自力本願」という表記が誤解を与えかねないため、自力本願に、

「自力本願(?)」こんな言葉はありませんが……」

という表記を追記することを弊社が行い、「他力本願」という表記に関して石田さんには是認はしないが黙認していただく方向で話がまとまりました。

 

 

今回、その一連の出来事をブログに掲載するわけですが、その目的は3点あります。

 

①「他力本願」という言葉遣いについて陰で「誤用だ」「こいつらわかってない」「無知だ」と批判をする人たちがいるので、誤用とも言い切れないし、元来の意味も知っているよ、ということをお伝えしたいから。

②とは言え、素人の私よりも本職の石田さんが語られる「他力本願」の内容の方がとても奥深いものがあったので、それを一人でも多くの人に共有したいから。

③今回の議論がお互いを尊重し合っているように見受けられ、とても豊かさを感じられる批判であり、他者を批判する時の参考になると思ったから。

 

自分らしさを奪う「条件付きの愛」(朝来市寄稿コラム)

※この記事は「人生を前向きに歩んでいくための心の土台づくり」と題して、前ぴょんが朝来市広報誌2018年8月号〜2019年3月号までシリーズで寄稿しているコラムの10月号分です。

広報誌のウェブサイト版はこちら

 

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  • 「条件付きの愛」

5年ほど前、長男がまだ4歳の時に、私は子どもに優秀な人間に育ってほしいという思いが強く、遊びで算盤を教えていました。しかしすっかり父親側に熱が入ってしまい、「なんでこんな簡単なことがわからんねん!」と声を荒げて怒ったことがありました。おどおどと不安そうな長男の顔を今でも覚えています。やっちまいました。これは「条件付きの愛」です。

 

「条件付きの愛」とは

 

「成績が良いあなたは好き」

「みんなと仲良くできない子はダメだ」

 

など、親が定めた条件をクリアしたときだけ認める関わりを言います。「条件付きの愛」を押し付けると、子どもは萎縮したり投げやりになったりして、過剰に親の目を気にするようになりがちです。

依存症を招く希薄なつながり(朝来市寄稿コラム)

※この記事は「人生を前向きに歩んでいくための心の土台づくり」と題して、前ぴょんが朝来市広報誌2018年8月号〜2019年3月号までシリーズで寄稿しているコラムの9月号分です。

広報誌のウェブサイト版はこちら

 

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何かに救いを求めて記憶が無くなるまでお酒を飲んだところで、救いは得られない。7年ほど前、私は経営している会社でのトラブルから、鬱状態に陥りました。当時助けて欲しいと願っていた家族とのつながりを感じることができなくて飲酒量が増え、アルコールに依存していきました。幸い、様々な人とのつながりの中で自分を見つめ直すことができ、鬱を克服し、今ではお酒を楽しく飲めていますし、家族とも仲良く暮らしています。

 

 

さて、私の経験からも言えることですが、人は人とのつながりを希薄に感じていると、不健全な何かへの依存に陥りやすくなると考えられています。これはアメリカの話題ですが、ベトナム戦争で極度のストレス状態におかれ麻薬依存に陥った米兵でも、帰国後家族とのつながりを感じながら過ごせば、心のバランスを取り戻し、結果的に95%の人が麻薬使用を辞められたという追跡調査があります。(出典 chasing the scream :Johann Hari)。

 

 

特に心が育まれていく子ども時代において、「家族との健全なつながり」を築いておけば、将来に渡って依存症になりにくくなります。裏を返せば、幼少期にそのつながりを築けなかった場合は、将来的に何かしらの依存症に陥る可能性が高くなります。

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